定期購読
採用活動が上手くいくための情報などを、定期的にメルマガで配信中です。
採用活動が上手くいくための情報などを、定期的にメルマガで配信中です。
プロコミットキャリアの採用サポート
タレントマネジメントツールが世界的に拡がりを見せています。世界最大の人材マネジメントの協会である「Society for Human Resource Management(SHRM)」では、タレントマネジメントを、以下のように定義しています。
人材の採用、選抜、適材適所、リーダーの育成・開発、評価、報酬、後継者養成などの人材マネジメントのプロセス改善を通して、職場の生産性を改善し、必要なスキルを持つ人材の意欲を増進させ、現在と将来のビジネスニーズの違いを見極め、優秀人材の維持、能力開発を統合的、戦略的に進める取り組みやシステムデザインを導入すること
タレントマネジメントツールが拡がることで、さまざまなタレントデータの蓄積が進み、それによって、より定量的、科学的に、将来の自社のタレントポートフォリオを予測し、タレントポートフォリオを進化させていくためのロードマップを設計することが可能になりつつあります。
上の図は、「タレントポートフォリオマネジメントマトリックス」を示しています。横軸に「生産性」、縦軸に「成長性」を取り、自社のタレントをマッピングします。そして、将来のタレントポートフォリオをどうするか検討したうえで、タレントポートフォリオ進化のロードマップを設計していきます。
戦略コンサルティング業界では、「Up or Out」の仕組みにより、必然的に退社していくことになりますが、業界によってはそういった仕組みを導入することもタレントポートフォリオを健全に保つためには重要となります。人材の「生産性」については、うまく数値化できている企業は意外に少ないのではないでしょうか。
最近は、タレントマネジメントツールと会計ツールとの連携の重要性が認識されつつありますが、そういったツールの連携によって生産性を常に可視化することも今後検討されていくと思います。また、間接部門や研究開発部門など、売上に直結していない部門の人材について、その生産性をどう量るかも工夫が必要なところであり、何らかの定量的な指標を作って仕組みに落としていくとよいでしょう。
岩本 隆|慶應義塾大学大学院 経営管理研究科特任教授
東京大学工学部卒業。UCLA博士課程修了(Ph.D. in Materials Science and Engineering)。モトローラ、ルーセント・テクノロジー、ノキア、ドリームインキュベータ(執行役員)を経て、2012年より現職。成長企業の戦略論、新産業創出に関わる研究を実施。
採用活動が上手くいくための情報などを、定期的にメルマガで配信中です。
採用活動が上手くいくための情報などを、定期的にメルマガで配信中です。
Topics: 成長企業の採用論