転職先となる会社選びに失敗しないためには、どのような観点で情報収集を行えばよいのでしょうか。最も大切なのは、「その企業で自分が働くイメージをもつ」ことができる情報を収集することです。
【参考リンク】
転職活動で企業を選ぶときにチェックすべき7つのポイント
ここでは、会社選びの失敗回避に繋がる、情報収集する際に意識すべき4つの観点をご紹介します。
- 目次
1. その企業は何のために、どこを目指しているのか?【会社概要】
まずは、気になる企業の会社概要・事業内容をチェックしましょう。
企業のウェブサイト上にある会社概要には、企業理念、ビジョンといった情報がまとめられているケースが多いです。
そのため、転職後に「企業」という組織に身をおく以上は、最初に前述した情報を確認しておく必要があります。
また、企業が出している求人と自分の持っているスキルが一致していても、理念や思想に共感できなければ、ストレスを感じる原因になってしまいますので、企業理念のチェックを欠かさないようにしましょう。
2. 企業のカルチャーにふれる機会をつくる【法人の個性=企業文化】
企業の理念や事業内容に共感して転職した場合でも、その企業の文化に合わず、早期に退職するケースは起こりうることです。
企業は、「個人」が集まって「法人」をなしています。つまり、1人ひとりの個人の性格がそれぞれ異なるように、1つひとつの法人も異なる性格を持っています。「法人の性格」とは個性であり、言わば企業文化です。その文化に転職前に接することで、自分が馴染めそうか、または能力を発揮できる環境なのか、を見極めましょう。
もし、その企業で働いている知り合いがいれば、その人に話を聞きに行くのもいいでしょう。ですが、希望する企業に都合よく知り合いがいるとも限りません。そういった場合には、転職コンサルタントの力を借りるのが良いでしょう。
転職コンサルタントによっては、対象の企業のビジネスモデルを深く理解していたり、経営課題や人事戦略の方向性まで教えてくれたりするケースもあります。深く知りたい企業がある場合、そうした方法を駆使して、情報を収集するのもおすすめです。
3. 新聞などに掲載されている記事もチェック【客観的な評価を知る】
企業の情報は、インターネットや新聞に掲載されている記事からも知ることができます。
なかには、その企業のウェブサイト上に掲載されていない情報が収集できたり、客観的にはどう評価されているのか、なども知ることができます。色々な角度から情報を得られれば、より具体的に企業に対するイメージをもてるようになります。
ソーシャルメディア(SNS)で企業名を検索するだけでも、有益な情報が得られることがありますのでぜひ試してみてください。
4. 経営者のメッセージや社員紹介ページを読む【働くイメージを膨らませる】
最後の観点として、その企業の経営者の著書やブログを読んでみることをおすすめします。
最初に紹介した「企業理念の確認」や、2つ目の「企業カルチャーのチェック」に近いですが、より具体的に、「自分がそこで働くイメージ」をもてるようにするために役立つのが、著書やブログです。
これらを読んでみて共感ができないようであれば、実際に会って話してみても、そのイメージが覆ることはあまり無いでしょう。
「自分がその企業の一員になったとき、どんな人と一緒に仕事をすることになるのか」
「その人は現在何を考えて、どんな仕事をしているのか」
「どんな場所で仕事をしているのか。」
上記のようなイメージを膨らませておくと、入社後にスムーズに馴染めるようになるので、おすすめです。
企業の成長フェーズも会社選びに大切な観点の1つ
さらにもう1つ、会社選びに役立つ+αの観点として、企業の成長フェーズがあります。
企業は成長フェーズごとに「やりがい」や「リスク」が異なります。そして、IPO前、上場後などのステージによっても「求められる人材像」はさまざまです。
「自分はこうありたい」「こういう環境で活躍してみたい」という希望や意思をもって、入社後のイメージを膨らませるために、「その企業は今、どの成長フェーズにいるのか」も合わせて考えられると良いでしょう。