坂本康彦 氏(仮名)
(34歳 男性)
業種:
ゲーム会社→ITベンチャー
職種:
マーケティング→事業責任者
現職に不満はないけど転職サイトに登録したら、あっという間に内定が出てしまう市場価値の高い坂本さん。3社からの内定を手にし、最後に選んだのは、この人と一緒にIPOしたいと思えるCOOがいるベンチャーだった。
- ストーリー
自分の市場価値って、案外高いかも
計測機器メーカーのセールスでバリバリ働いていたとき、ヘッドハンティングで大手ゲーム会社へ転職。プラットフォーム広告の企画・販売や、グループ横断プロモーションでプロマネを任されるなど、仕事はメチャメチャおもしろくて、会社への不満はなかった。
たまたま、人材紹介会社へ転職した先輩と飲んでいたとき、「お前もそろそろキャリアアップした方がいいんじゃないか」と促され、軽い気持ちで面接を受けてみたら、いきなり内定が出てしまい、自分でもびっくり。転職する気はなかったのに、気持ちが揺れ動いた。
「もしかして自分の市場価値って、案外高いかも」。他の会社の評価も知りたくなり、転職サイトに自身のキャリアを登録してみた。すると、すぐに数社を紹介され、流れのままに面接を受けてみると、あっという間に内定が出てしまった。
でも、まだ転職を決断する気にはなれなかった。
スカウトメールに返信、その日のうちに面談
プロコミットキャリアのスカウトメールが届いたのは、そんなタイミングだった。「有力VCが出資するITベンチャーのご提案」と題されたメールに、興味を惹かれた。
坂本さんにスカウトメールを出した理由について、プロコミットキャリアのキャリアコンサルタントは「大手製造業のトップ営業から畑違いのゲーム系ベンチャーへ飛び込めるとは、相当胆力がある方と判断しました。さらに、ゲーム会社の実績からは、未経験領域でキャッチアップできる自己学習能力の高さを感じ、この人は絶対ベンチャーに向いていると確信しました」と話す。
坂本さんは3日後、プロコミットキャリアへ連絡し「求人の詳細を知りたくて連絡しました。他社から内定をいただいているので、応募するかどうかわかりませんけど」と率直に話したところ、「では、できるだけ早くお会いしましょう。ご都合が良ければ本日でも構いませんよ」と言われ、その日の遅い時間に面談が決まった。
面談の場で、一次面接の日時を確定
面談がはじまって数十分話しただけで、坂本さんのポテンシャルの高さはすぐにわかった。そのとき、コンサルタントの頭には一人の人物の顔が浮かんでいた。
以前から付き合いのあるマーケティング系ITベンチャーのCOOから「俺の右腕になってくれる人がほしいんだ。理系で統計に強くてマーケのなんたるかがわかっていて、大手企業の役員プレゼンをこなせる胆力のある人、誰かいたら紹介してよ」と相談されていたのである。
コンサルタントは、あのCOOに紹介したいと考え、坂本さんにその会社の生い立ちから経営メンバーの人柄、事業の独創性、市場の評価、今後の可能性について詳しく説明した。すると、坂本さんも興味を惹かれ「一度お話を伺ってみたい」と答えた。
コンサルタントは、すでに他社の内定が出ている以上、一刻も早く面接に持ち込まないと手遅れになると考え、その場で電話をかけてCOOを説得し、週明けに面談してもらえる段取りをつけた。
このCOOと一緒にIPOしたい
週明けの月曜日に行われた一次面接の印象について、坂本さんは「マーケティングの上流からすべてに関わりたいという私の希望が、この会社ならば叶うと感じました。何より面接官のCOOの人柄に惹かれ、この人と一緒にIPOしたいと心が動きました」と報告してきた。
さらに、面接したベンチャーからも「すばらしい人材で、すぐCEOに会ってもらいたい。坂本さんの都合が合うなら、明日にでも会食しながら話したい、調整してもらえますか」と連絡が入った。
水曜日の会食後、すぐ内定のレターが届いた。1次面接からわずか3日で内定という超スピード進行だった。とはいえ、楽観はできない。坂本さんのもとには、他にも2社内定レターが届いていたからだ。しかも、他社は外資系企業と、希望職種に近いゲーム系企業、年収条件は前職のアップオファーだが、他社がそれを上回ることも考えられた。
1次面接から、わずか3日のスピード転職
コンサルタントが意思決定確認の連絡を入れると「会社の規模は小さいけど、自分が望む仕事ができると感じたので、迷いはありませんでした。最後は、自分が腹をくくるかどうかだけの問題ですから」とプロコミットキャリアが紹介したベンチャーへの内定を応諾してくれた。
「採用企業から見たときの坂本さんの価値が非常に高かったので、ご本人の希望を超える提案ができた点が成功のポイントでした。もうひとつは、1次面接からわずか3日で内定まで持っていけたことですね。電話1本で翌週に面接を組んでもらえるなんて、普通はありえないことですけど、普段から密なコミュニケーションを取っていたので無理を聞いてもらえたのだと思います」と、コンサルタントは成功のポイントを語る。
現在、坂本さんは、同社の事業責任者として10人以上からなるチームを取りまとめ、事業の成長に欠かせない人材としてバリバリ活躍している。