プロコミットキャリアの採用サポート

キャンディデート・リレーションシップ・マネジメント

CRM

 CRMというと、Customer Relationship Managementという顧客関係管理を思い起こしますが、リクルーティングの世界では、Candidate Relationship Management(キャンディデイト・リレーションシップ・マネジメント)をCRMと呼びます。

企業にとっては、幹部としてどういう人材を採用するかは極めて重要であり、人づてやサーチファームを活用して採用したい人材を引き抜きにいくことが多くあります。特に、成長企業に転職して活躍する人材の中には、「転職する気はなかったが、何かの縁でその企業に出会い、興味をもって転職した。」という人が目立ちます。

転職しようとして活動しているキャンディデイトとの関係構築も重要ですが、それと同じくらい、むしろそれ以上に、転職意思のない「潜在キャンディデイト」は重要です。成長企業のCRMでは、こういった層を自社に振り向かせ、ここで働きたいと思ってもらい、採用につなげることが極めて重要になってきます。

昨今は、テクノロジーの進展により、HRHuman Resource)領域でのテクノロジー活用が世界的に活発化しています。CRMのツールも様々な企業によって開発されています。例えば、CRMの一要素である応募者追跡システム(ATSApplicant Tracking System)の市場セグメントには、グローバルで数十社が参入して熾烈なシェア獲得競争をしており、日本国内でもATSのサービスをリリースする会社が増えてきました。

潜在キャンディデイトを効率的に採用するためには、テクノロジーを活用してインバウンドリクルーティング®の仕組みをうまく構築すること、具体的には、以下の3つのステップをいかに効率的に実現できるかが、ひいては自社の競争優位の源泉にもなります。

 

  • ステップ1       潜在キャンディデイトが自社のウェブサイトにたどりつく
  • ステップ2       ウェブサイトを見て、潜在キャンディデイトが自社に興味をもつ
  • ステップ3       興味をもった潜在キャンディデイトが顕在キャンディデイトになる

 

それぞれのステップをうまく進めるためのノウハウはさまざまありますが、一度、自社がそれぞれのステップをどの程度効率よく進めているかを考えて、自社の「インバウンドリクルーティング®度」を測ってみることをお勧めします。

※「インバウンドリクルーティング®」は株式会社プロコミットの登録商標です。

 

成長企業の採用論


岩本 隆

岩本 隆|慶應義塾大学大学院 経営管理研究科特任教授

東京大学工学部卒業。UCLA博士課程修了(Ph.D. in Materials Science and Engineering)。モトローラ、ルーセント・テクノロジー、ノキア、ドリームインキュベータ(執行役員)を経て、2012年より現職。成長企業の戦略論、新産業創出に関わる研究を実施。

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Topics: 成長企業の採用論

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CRM=Candidate Relationship Management.