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プロコミットキャリアの採用サポート
この数年、自社の採用担当に「リクルーティング担当」ではなく、「タレントアクイジション担当」という役職を使う企業が増えてきました。リクルーティングとタレントアクイジションとの違いはさまざまなところで論じられていますが、大ざっぱに違いを整理すると、以下のように定義できます。
要は、リクルーティングの重要性が経営の中で高まっており、リクルーティング担当は、タレントアクイジション担当になり、受身的ではなく、より能動的に、経営に貢献する仕事をする必要性が高まってきているといえるでしょう。タレントアクイジション担当の役割は多岐に亘りますが、特に重要な4つの役割について下図に示します。
ワークフォース・アナリシスを行います。つまり、将来の自社のタレントポートフォリオの設計と現在の自社のタレントポートフォリオの分析を行い、タレントポートフォリオ変革のためのロードマップを策定します。そして、自社内の人材をどう育成し、不足する人材をどう採用するかといったことを具体化します。
外部のタレントのデータベースを構築し、常時アップデートしていきます。今すぐに採用できなくても、将来のタレントポートフォリオ実現のために欲しい人材はデータベースで整理しておき、タイミングがきたら獲得に動きます。M&Aをする際に、自社内に買収候補先のロングリストとショートリストを作っておき、リストに入っている買収候補先を常時ウォッチし、買収のタイミングを窺うのと同じです。
将来の自社の姿から採用ブランドを構築します。入社するタレントにとっては、現在の企業の姿だけでなく、将来どういう方向を目指しているかについての経営陣の思いが重要なポイントとなるため、将来の姿をベースに採用ブランドを構築することが重要です。
その採用ブランドをもって採用したタレントを惹きつけるアクションに入ります。ここでは、自社の誰がどういう順番で面接をしていくのかといった獲得のための戦術も重要となります。
日本企業ではまだタレントアクイジション担当を置いているところは少ないですが、今後益々タレントアクイジションの重要性は高まってくるでしょう。日本企業からもタレントアクイジションの成功事例が多く出てくることを期待しています。
岩本 隆|慶應義塾大学大学院 経営管理研究科特任教授
東京大学工学部卒業。UCLA博士課程修了(Ph.D. in Materials Science and Engineering)。モトローラ、ルーセント・テクノロジー、ノキア、ドリームインキュベータ(執行役員)を経て、2012年より現職。成長企業の戦略論、新産業創出に関わる研究を実施。
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Topics: 成長企業の採用論