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プロコミットキャリアの採用サポート
経営における人材の重要性が高まり、かつ、人材争奪戦の様相を示している昨今、「リクルーターはマーケターでなければならない」と言われています。
マーケティングとは、「顧客が真に求める商品やサービスを作り、その情報を届け、顧客がその価値を効果的に得られるようにする」ための概念ですが、これをリクルーティングに当てはめると「人材が真に求める企業を作り、その情報を届け、人材がその企業の価値を効果的に認められるようにすること」と言えるでしょう。
また、マーケティングにもリクルーティングにもテクノロジーの活用が活発化しており、マーケティングの分野では「インバウンドマーケティング」や「マーケティングオートメーション」などのツールの活用が拡がりを見せています。
マーケティングが、テクノロジーの活用によって、「プッシュ型」ではなく「プル型」で、かつ、自動化されつつあるということですが、同じようなツール、つまり、「インバウンドリクルーティング」や「リクルーティングオートメーション」の活用がリクルーティングの分野でもこれから拡がることは容易に想像されるでしょう。
上図に「企業の採用意思」と「人材の姿勢」のマトリックスを示しています。アクティブに応募してくる人材については、企業としては、可能な限り面接などの選定のコストを削減し、採用したい人材を効率的に見つけたいでしょう。つまり、CのセグメントではなくBのセグメントの人材を効率的に見つけたい。
この点については、「リクルーティングオートメーション」のツールを活用することで効率化を進めることが可能であり、さまざまなツールベンダーがマッチング精度を高めるための開発にしのぎを削っています。そして、企業のリクルーティング担当にとって勝負の分かれ目となるところは、転職の意思のないパッシブな人材の中から、採用したい人材を見つけて採用できるかどうかでしょう。
つまり、Aのセグメントの人材にうまくアプローチして採用までもっていきたい。この点については、「インバウンドリクルーティング」のツールが活きることになります。「インバウンドリクルーティング」のツールによって、パッシブな人材を惹きつけ、企業の魅力を訴求して興味をもってもらい、応募への意思を高めてもらいます。
今は、リクルーティングのあり方が変わる変革期であり、リクルーティングをマーケティングととらえて活動し、マーケティングの最先端の手法をリクルーティングに導入していくことが、今後、成長企業の経営にとって重要となってくるでしょう。
※「インバウンドリクルーティング」、「リクルーティングオートメーション」はプロコミットの登録商標です。
岩本 隆|慶應義塾大学大学院 経営管理研究科特任教授
東京大学工学部卒業。UCLA博士課程修了(Ph.D. in Materials Science and Engineering)。モトローラ、ルーセント・テクノロジー、ノキア、ドリームインキュベータ(執行役員)を経て、2012年より現職。成長企業の戦略論、新産業創出に関わる研究を実施。
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Topics: 成長企業の採用論