転職活動に限らず、人から「話が長い」と言われた経験はありませんか?
はっきりと言われたことがなくとも、相手との会話・雰囲気などから感じたことがあるかもしれません。
そういった場合には、単に話の時間が長かったというよりも、「話の要点が掴めなかった」という評価をされたに近いでしょう。転職活動ではこれが面接NG理由に繋がります。
ここでは、面接で思わず話が長くなってしまうことを改善する2つの方法をご紹介します。
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「話が長い」とは、どういうことか
面接官の立場になって、想像してみてください。
面接をしながら、メモを取るとします。
その際に、候補者の自己アピールが一方的に長く続き、その割に言っていることの要点が掴みにくく、メモも取りにくいとすれば、きっとあなた(面接官)はペンを置くでしょう。
それと同時に、相手は面接通過の可能性を失います。
なぜなら面接官は、「入社後も、この人は長々と話す割に意思疎通ができないかもしれない」と懸念するからです。いわゆる、コミュニケーションコストの問題です。
コミュニケーションコストとは、「意思疎通をし、ものごとを前に進めるために、どれだけの対話が必要なのか」ということです。的を射たやり取りで、クイックに本質的なコミュニケーションができる人と、そうでない人とではこのコミュニケーションコストの差は明白です。
特にスピードが重視されるベンチャー・スタートアップではこのコミュニケーションコストの高さは致命的であり、面接失敗に直結しやすいのです。
「話が長い」の改善方法1|箇条書きで考える
まずは、「伝えたいことを箇条書きにするイメージを持つこと」が大切です。
転職理由、志望動機、Q&Aなど、高い確率で問われる質問に対しては、その場で慌てて構成して話すのではなく、事前に「①―――、②――――、③―――――」というように、箇条書きの要領でまとめておくのがおすすめです。
そして、箇条書きにしたトピックスを「1点目は~、2点目は~」という形で、1つ1つ伝えるとよいでしょう。区切りなく話し続けてしまうと、今なにについて話しているのか、この話はどこまで続くかが相手にわからなくなってしまいます。
例えば、下記の2つの表現では、後者のほうが聞き手によく伝わります。
- 「ビルの横に大きなイチョウの木が立っています」
- 「ビルの横に木が立っています。大きなイチョウの木です」
後者は1文が短く、文章の構成がシンプルだからです。「一度に全部伝えようとしないこと」で、一気に話の長さを短くできます。情報を分けて伝えてれば、受け手にとってイメージがつきやすくなります。
面接で伝えたいことは「箇条書きのイメージで、簡潔に、内容を構成する」ようにしましょう。
「話が長い」の改善方法2|結論から話す
話が長いと感じられてしまう原因の多くは、相手にとって話の結論が見えないからです。
改善方法の2つめは、「結論から話す」ことです。これだけでずいぶん改善ができます。 次のようなイメージです。
- 面接官:「今回、転職を考えられたきっかけを教えて頂けますか」
- あなた:「転職を考えたきっかけは…、」
- 面接官:「今回、弊社にお越しいただいた理由を教えて頂けますか」
- あなた:「御社に興味を持った理由は…、」
伝えたいことが沢山ある中で、「短く伝える」ということは簡単ではありませんが、前述したイメージで練習してみてください。話が長くて要を得ない人は意外と多いものです。もしあなたが適切なコミュニケーションを印象良くとれるようになれば、面接時の大きな武器となるでしょう。