転職活動は在職中に行うことが多いため、忙しくて時間を作るのが大変だという転職希望者の方は多いものです。今回は、限りある時間のなかで納得いく転職活動をする方法をお伝えします。
- 目次
応募する企業数は、何社くらいが最適なのか
限りある時間の中で納得できる転職活動をするためのポイントは、応募する企業数を7〜8社にすることです。
1社しか受けずに内定した企業にそのまま入社するのは一般的には危険です。複数の企業の選考を進んで比較する、というプロセスを経ていないからです。最終的に複数の内定を獲得し、内定企業を比較した上で最終的に入社する会社を選ぶことによって、あなたの転職活動に対する納得感が高まります。
そして、複数の内定を獲得するためには一定以上の企業に応募しなければなりません。応募企業すべての書類選考や面接が通過するとは限らないからです。そのため、応募企業数として7〜8社を推奨しています。
ちなみに、書類選考止まりになってしまうのは、決して能力が足りないという理由だけではありません。応募企業とのミスマッチやオーバースペック(求めている採用ポジションに対して、あなたの能力がオーバーしている)という理由も大いにありえます。したがって、優れた経歴をお持ちの方であったとしても、多めに応募しておくことが重要だといえます。
忙しい中、7〜8社の応募を可能にする方法
とはいえ、現職と転職活動の両立となると、「7〜8社も受けるなんて無理!」と考える方もいらっしゃるかもしれません。そんな方にはエージェントを利用することをお勧めします。
なぜかというと、エージェントを利用するとスケジュール調整をプロにお任せできるからです。面接可能な時間枠をエージェントに伝えておけば、その枠内で複数企業との面接をうまく調整してくれます。
また、あなたがA社とB社の内定を獲得したうえで比較したいと考えているとします。この場合、エージェントはこの2社の最終面接の予定をできるだけ近い日程で設定するよう工夫します。どちらかの企業が他社よりも早く内定の回答期限を切ってしまい、あなたが同時に比較できなくなることを極力回避するためです。こういったことにも協力してくれるのです。自分一人ではなかなかできない細かい調整もエージェントを利用すれば可能になりますので、転職希望者にもたらされるメリットは大きいといえるでしょう。
7〜8社応募するからこそ、自分へのフィードバックができる
さらに、転職活動で7〜8社に応募して書類選考や面接を進めると、「受けてみて、やはりA社はいい会社だと思った」「受けてみたら、B社は自分には合わないと思った」などの感想を得ることができます。それ以外にも、自分の描いていた理想と違った、○○業界を志望していたけれどただの憧れだったなどの事実に気づくこともあるでしょう。
これらを自分へのフィードバックとし、それ以降の転職活動や内定企業の比較に役立てることが重要です。これは、複数の会社を受けて比較することによって可能なことであり、1社のみの選考で転職活動を終わらせてしまっては気づけません。
企業を比較せずに入社してしまうと、その会社や業界の良い面しか捉えていない可能性があり、入社後のギャップやミスマッチに苦しむ危険性もあるのです。複数の企業の選考プロセスを経ることによって、その業界のカルチャーが合っているのか、その会社が合っているのかに気づくことができ、それらのリスクを減らすことができます。
大切なことは応募企業の選び方・絞り方
数多くの企業の中から、「7~8社を選ぶ」というプロセスにおて重要なのが、自己分析です。
自己分析をすれば、自分ができること・やりたいこと・やるべきことが明確になります。それによって応募企業を決めるための視点を持つことができます。
自己分析の方法は以下のリンクを参考にしてください。
【参考リンク】
キャリアデザインの設計方法
自分に合う仕事とは?適職診断よりも大切なこと
応募企業の絞り方が明確でないと、応募先企業に一貫性がなく、なんのために転職をしたいのか不明瞭になってしまいます。それを防ぐために、自己分析を十分に行い、その結果を踏まえて絞ることが必要です。
このように、転職活動を行う際には、数多くの事前準備が必要になります。しかし、そのプロセスで得たものは、転職をするしないにかかわらず、今後ビジネスパーソンとして活躍する上で必ず役に立つものです。
転職活動は確かに大変なことも多いですが、自分自身の価値観に気づき、新たな未来を開拓できる非常に有益な手段でもあります。転職活動のお役に立てることがあればプロコミットにお問い合わせください。