永田さん:
そうですね。そもそも仕事って何だろうかと考えると、やはり、
「お客さんや世の中に対して価値を提供する」ということが「仕事」なんだと思うんです。
提供した価値の一部をいただいて、お給料をもらう、というのが事実であり揺るぎない構造だと思います。
「価値」を出すということ、もっと言うと「より良い価値を出す」、ということが
最も重要で専門性というのはあくまでそのための「手段」に過ぎないと思います。
そして「手段」は社会のニーズが変化すれば必要とされなくなるということもあります。
一方で、スタートアップで働くということは、お客さんが何に困っているかという「生の課題」が、
誰にも解かれていない状態で成形されずに落ちてきて、それを打ち返さなければいけない。
そういった「生」のものを受け取った時にどうアウトプットするか、というところに
真価が問われるのであり、それが出来るようになるということが事業会社で働くことの本質のように思います。
‐ 「生」のものというのは、誰かが考えて落としてきたものではなく
「こうしたら正解」というのが見えているわけでもない、それに向かうからこそ
本質的な成長や唯一無二のキャリアが築けるということですね。
永田さん:
専門性の話が議題に上がりがちなのは、恐らく「専門性」に安心感があるからだと思います。
〇〇という「専門性」を身に付けるとどこの会社でもいける、というような安心感。
でも、本当に成長する時、人は「その先」を見るんだと思います。
専門性に頼らない「自信」を身に付けた状態と言えるかもしれません。
‐ ALGO ARTISには優秀なエンジニアの方々など、突出したプロフェッショナルたちが
集まっているという印象もあります。そのなかで小野さんのように若手で優秀、
ポテンシャルの高い方が入社されたことで感じる、社内へのインパクトはありますか?
永田さん:
実は小野さんともう1人、若手の優秀なメンバーがいるのですが
その2人が新規事業を牽引してくれていて既存事業のチームとはちょっと雰囲気が違うように思います。
既存事業のほうは大企業相手ということもあり、どちらかというと落ち着いた空気感もありますが、小野さんたちのチームは柔軟に考え、フットワーク軽く動く力や突破する力が高く、
一層、事業のスピード感が生まれているように思います。だからこそ新規事業が順調なのだと思います。
小野さんから見てもカルチャー違うよね?
小野さん:
そうですね、やはり事業特性上、既存事業についてはエンタープライズ企業に対し
しっかり着実にやっていくという側面がありますが新規事業については日々、
目の前のロードマップもどんどん組み替え、とにかく歩みを止めずにやっています。
営業現場においても、どうにかしてでも這いつくばってでも受注する、というような。(笑)
でもそれは、自分たちが関わったからにはこの事業を絶対成功させる、と思って
やっているからこそですし、そんな気持ちで仕事が出来ているのはスタートアップだからこそと思います。
‐ 1人の影響力が大きく出せるスタートアップだからこそ、
会社のカルチャーを変えることも出来る。
永田さん:
そうですね。僕から見ても、小野さんともう1人がいなかったら新規事業は絶対出来ていなかったと思います。
構想はありましたが今とは全然違う動き方になったんでしょうし、
今のようにはうまくいっていない。何も積み上がらなかったんじゃないかと思います。
‐ なるほど、すでに新規事業開発で活躍している小野さんがこの先ALGO ARTISで
どんなことに挑戦していきたいですか。
小野さん:
まずは目先の話では、今任せていただいている新規事業をスケールさせることです。
自分の考えたことを実現し、それに対してはっきりとフィードバックがあり、
それが事業として広がっていくということをやりたいと思っていましたが、まさにそれが出来ています。
さらにその先で言うと、自分の力でビジネスを考え出して、新しい価値を出すということをやっていきたいと考えています。
ALGO ARTISの中でまだ今後複数の新規事業を立ち上げていく可能性がありますし、
何をやるのかが具体化していくのは、きっとお客さんと話しているなかで答えが出てくるように思いますが、
何か新しいことをぐっと立ち上げて、何年後かには、実はその事業がALGO ARTISのもう1本の柱になった、と
言えるくらいに、何かを持ち込んでやろうという気持ちがあります。
‐ 任す、任されるが当たり前に日々起きていて、自分が何とかすると思って
仕事に取り組めるのはスタートアップで働く醍醐味ですね。
この先どんな方にALGO ARTISの仲間になっていただきたいですか?
永田さん:
ALGO ARTISではその人は「働く」ということに
どんなモチベーションの源泉を持っているか、を大事にして対話しています。
そして、できればそのモチベーションが「自分の成長のため」だけではなく、
外を向いていてほしいとも思っています。
そう言うのも、ALGO ARTISという会社はビジョンを達成するためにあるのであって、
自分が社長という役割はやっていますが、僕のためにあるわけじゃないし、
小野さんのためにあるわけでもない。ビジョンを達成するためにあります。
だからこそ、ALGO ARTISというチャンスに溢れたこの「箱」を使って
世の中に対してなにかを成し遂げたい、というそんなモチベーションを持って仕事をしていきたい方にとってはとてもよい環境ではないかと思います。
‐ 成長したいという気持ちは誰しも持っていて、それはよいことだけれども、
「自分の成長」を超えたその先の世界や未来にワクワクしていただけると嬉しいですね。
最後に、この先のALGO ARTISの未来について聞かせてください。
永田さん:
はい、先ほど、我々のソリューションが顧客の会社内の部門の垣根を超え全社に影響する未来や、
会社の垣根を超えた社会の最適化が実現出来る未来についてお話をしましたが、さらに具体的にお話しすると、
例えばSAPのような存在感を示していきたいと考えています。
私はSAPは経営のあり方を根底から変えた会社の一つだと捉えていますが、自分たちもそんな会社になりたいです。
そう考えると、SAPは売上4兆円から5兆円ありますが、
やっぱり「世の中を変える」というのはそういうことだと思っていて。
自分たちもそういう会社にしていきたいし目指していきたいです。
一方で、ALGO ARTISはVCから支援いただいてビジネスをスタートしているので、
ちゃんとこれは返していかないといけないと考えています。
そういう意味ではIPOは近い将来に超えないといけない最初のハードルですが、
上場企業になるという大きなトランジションのフェーズを迎えることになります。
しかもそれは小粒上場ではなくて、きちんとその先の成長の足かせにならないような
上場を目指したい。簡単なことではないからこそ、それを一緒にまず乗り越えていって、
その先の景色を一緒に見られるような仲間集めをしていきたいです。
撮影場所:Wework神谷町トラストタワー 共用エリア