日本の成長企業

エス・エム・エスが海外で感じるポテンシャル

株式会社エス・エム・エス
医療ソリューション事業部長兼海外事業担当マネジャー
枦山知広 氏

オーストラリア留学を経て、プライスウォーターハウスクーパースコンサルタントに就業。その後、ボーダフォンの変革マネジャー、トランスコスモスの子会社マネジメント、フリービットグループの役員を経て、シグマクシスにて戦略コンサルティングを経験。2012年、エス・エム・エスに入社。

現在、枦山さんが担当している領域について教えてください。

私は、医療ソリューション事業と、海外事業の両方を担当しています。医療ソリューションは、特に病院向けに経営改革の支援を行う事業です。実は、数年前からやっている事業だったのですが、当時はまだ看護師さんの人材紹介事業がメインで、この医療ソリューション事業に大きく力を入れている訳ではなかったのです。

私が入社後は、「この事業を、もっと大きな絵を描けるような仕事にしたい」ということで、大きく舵を切りまして、完全に「病院経営×情報インフラ」という切り口で攻めていこうということになりました。今は、事業規模としても、「2020年に、現在の360倍にする」と宣言して、現在さまざまな手を打っているところです。試行錯誤ですが、PDCAを高速回転させています。最初は3人の部署でしたが、現在は半年で10人になっています。

海外についてはいかがですか。

株式会社エス・エム・エス 医療ソリューション事業部長兼海外事業担当マネジャー 枦山知広 氏

SMSは既に、中国、韓国、台湾といったように既に海外に進出していますが、私が担当しているのは未進出国に対するリサーチです。要は今後進出する可能性がありそうなところを視察し、現地とネットワーキングしたり、ビジネスモデルを検討する役割です。

実際に進出するとしたらどういう会社形態が良いのか、どういうスキームで進出しうるかといった調査も行います。東南アジアはもちろん、中東にも行きます。 海外に行くたびに、非常にポテンシャルが高いと感じます。

高齢社会という意味では、日本がダントツに進んでいるので、海外の人達も、日本の事例に強い関心を示してくれるのです。しかも、この分野で事業が確立しているという点で、「SMSほど進んだ会社は、海外にも無い」というのが率直な感触です。

行けば行くほど、「この国にも進出したら伸びそうだな」とか「我々が関与する余地がありそうだな」というのを強く感じます。実際の進出にあたっては、この事業からスタートする、という先入観を敢えて持たず、国ごとに、経済状況や政治、法律の状況を踏まえながら進めていきます。

将来的には、複数の国で、複数のサービスが走っているという状況にしたいと思います。そういう意味では、最終形は近いものになるかと思うのですが、入口としてはどこからでもあり得るなと思っていますね。

入社前のイメージと、現在やっていることとは一致していますか。

ほぼ、一致していますね。むしろ、想像よりもはるかに自由度が高いかもしれません(笑)。 入社前の面接の頃から、「海外×アクティブシニア」という軸で事業をやりたいとアピールをしていました。

現在、医療ソリューションがメインの担当であることは確かなのですが、入社時のアピールをしっかり酌んでくれて、海外事業との兼務をさせてもらったり、というのは非常にフレキシブルな動きだと思います。

事業運営についても、社長や役員から詳細まで関与されることはほとんどなく、目標数字も含めて、自分で考えて決めていくことができています。「この目標数値を言われたからやる」というのではなく「事業としてやるなら、これぐらいの規模にしないと面白くないだろう。これぐらいやりたい!」という意思に基づいた目標設定ができますから本質的なモチベーションを持つことができています。新しいサービスを考えたり組織を強化したりといった話も、よほどのことがない限り、ノーとは言われないですね。

どういう人が、SMSにフィットすると思いますか。

矛盾することを言うようなのですが、「相当トンがってないと事業は立ち上がらない」という側面と、「いろいろなタイプの人を包みこむようなコミュニケーションが取れる方でないと、カルチャーフィットしづらい」という側面と両方ありますね。 SMSの人材要件として「情熱・誠実・プロフェッショナル」を掲げている以上、トンがっているだけでは難しいですし、社長の諸藤が「100年続く会社」を目指しているので、ある程度、中長期視点で社会に貢献し続けるという意思を持った人の方が、フィットするのだろうと思います。

最後に、メッセージをお願いします。

株式会社エス・エム・エス 医療ソリューション事業部長兼海外事業担当マネジャー 枦山知広 氏

事業をやりたい人にとっては、一見、自分で起業した方が自由度高くやれると感じるかと思います。でも、起業というリスクの高い形を取らなくても、自由度を持ってやれる環境がある、しかも、そこに対して人やお金についても十分にあるというのは、大きな事業を育てるうえでは、非常に有効だと思います。

その自由度というのは、会社として「自由にやれるカルチャー」があるというのも一つの要素ですが、大前提として、「事業が成り立っていること」が重要です。日銭を気にして、「来月乗り切れるだろうか」といったことばかりに囚われていると、新しいことを興そうにも、思うように行きませんから。

そういう意味でSMSという会社は、絶妙だと思います。そもそも大きな成長分野に立っているということ自体にアドバンテージがありますし、だからこそ、大胆なことも考えやすいといえます。

そこに、自分でリスク取ることも厭わないという覚悟がある事業家が入ると、バチッとはまりやすい。そういう感じだと思います。私が担当している医療ソリューションだけでも、先ほど申し上げたように360倍にしようとしていますので、SMS全体で考えると、まだまだ事業経営者が足りません。自らオーナーシップを持って、事業を立ち上げる機会は、いくらでもありそうだなと感じますね。

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